みなさんこんにちは。

ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか?

4月2日飼育していた群れの巣箱から分封が始まっていたのですが、その行き先が何処なのかわかりませんでした。

春雨が何日か続いた後、一気に晴れが続いていたので(そろそろだろうな・・・)と身構えていた矢先のことです。

分封の際は基本、飛び回る群れをたどって行くと用意していた止まり木、木の枝などに引っ付いた群れを発見

できるのですが・・・

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(↑写真のように)

今日はそう巣箱から距離は離れていないところで飛び回っており、なおかつ周囲の樹木等を確認してみても

一向に群れをみつけることができない!(うーむ・・・これはいったいどういうことなんだろう・・・?)

と半ばあきらめかけていたときでした・・・・・(↓動画へレッツゴー!



こんなこともあるのですねぇ~(笑

まさに

灯台元暗し!!!

無事に入ってはくれたのですが群れ自体が小さく野球ボールほどしかありませんでした。

こういった群れは巣箱に入っても働き蜂の数が少なくて蜜をとれないまま女王ともども消滅してしまうことが多いです。

私はこういう小さな群れを「どう生かすか」を以前より研究しており、いろいろな方法を試してきました。

今回は成功回数の多い以下のやり方を実行してみました。

IMG01584

まずは写真をご覧ください。上の巣箱と下の巣箱の大きさが明らかに違いますね?

上の小さい方の巣箱の中に今回不時着(笑)した小さな群れが入っています。

もちろんこの小さな群れの中には女王がいます。

それに対し下の大きな方の巣箱にはそれとは別の群れが入っています。

この中には働き蜂の数は多いものの、女王蜂はいません。

この時期にたまたま女王蜂が何らかの理由で逃げてしまい、働き蜂、オスバチだけになった群れです。

もうお気づきでしょうか?

そうです。要は2つの群れを都合よく合体させようというわけです。

そんな元は別々の群れを1つにさせることなどできるのでしょうか?

ましてや環境に敏感なニホンミツバチ。すこしでも気にいらないことがあれば逃避してしまいます。

そこでこれを・・・

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網戸の網です(笑)

これで小さな巣箱と大きな巣箱(天井を小さな巣箱の大きさにくりぬいてあります)の間に仕切りを

つくりお互いの群れの臭い(フェロモン)に慣れさせるのです。

お互いがなれたところ(1日ほど)で仕切りの網を外し、蜂が上下の箱を行き来できるように完全に合体させます。

私の経験からミツバチは生活の多く(群れの識別、食料の確保、危険を知らせるなど)

優れた嗅覚

に頼っていると思ってます。7割方といっても過言ではないかもしれません。

その理論からお互いのにおいを混同させることにより、同じ群れにさせることが可能ではないかと?

と思いついたのがこの方法でした。

いくらなんでもそう都合よく・・・

出来てしまったんですよね(笑)

今回もこの方法が成功し今では元気に働き蜂が飛び回っております。

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上記文中でオスバチという言葉が出てきましたが、このオスバチの役割は何なのか?

それは次の機会に説明したいと思いますw

自然に近い環境でしか生きられないニホンミツバチ。

自然が失われていっている日本。

だからこそこのような人間の手による手助けで、僕達とニホンミツバチは共存できるのではないかなぁと

私は思うのでした!

それではみなさん良い連休をお楽しみください!

私も仕事のイベント、畑仕事、家族サービス、そして・・・

養蜂を楽しませて頂きます!

次回をお楽しみに★