朝晩の冷え込みが冬の訪れを感じさせてくれるようになってきた今日この頃。

もう今年も2ヶ月で終わりですよ!!

はい、大変長らくお待たせいたしました!

ニホンミツバチユーザーの悩みの元凶・・・

スムシ!!


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この虫のおかげで毎日、日本全国の養蜂家さんたちの涙が止まることがありません。

スムシが一般的に巣箱に寄生すると、ミツバチの群れの小さなグループはスムシの

脅威に圧倒され最悪の場合、逃避してしまいます・・・・・

繁殖力がすごいので、巣箱の点検をしばらくうっかり忘れちゃった後など巣箱を確認すると

ミツバチは1匹もいない・・・なんてこともよくあることです。

私も養蜂を趣味で始めた当初はこのスムシですべての巣箱を空にされたことがありました。

しかし、今では

「スムシ?心配ないねぇ~( '∇')y-。ο ○」

てなかんじでw被害に脅えることはまずありません。

毎年たくさんの天然ハチミツを採取できているのもこの手法を思いついてからでした。

それではご覧ください↓



ここでも命名させていただきます。

「アオヤギ式巣箱」

構造を簡単に説明させていただきますと

要は本体の巣箱の底をなくし、

もう一回り大きな底なしの巣枠の上に本体の巣箱を乗せている造りになっています


当然、下の一回り大きな巣箱と、乗っかっている本体の継ぎ目は昔で言う

”ねずみ返し”

のようになっていてスムシ、その他の外敵を登らせません。

スムシがなぜあそこまで増殖するのかはニホンミツバチたちが食事の際に落とす巣片であったり

排泄物が巣箱の底にたまった状態になるからです。

つまり巣箱の底にたまらなければスムシは増殖することができません。

アオヤギ式巣箱ではハチたちの巣片、排泄物は直接地面(土の上)に落ちます。

土壌にはたくさんの微生物、蟻、その他の生き物がいるので巣片や老廃物はあっというまに

分解されてなくなってしまうのです。

もちろん成虫のスムシが巣箱の継ぎ目に卵を産み付けても孵化と同時に働き蜂に地面に落とされ

蟻やその他の生物に消費されてしまうわけです♪

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この方法を思いついたのも

自然巣のミツバチたちはスムシの被害にあったりしないんだろうか?

ということを考えたのがきっかけでした。

そもそもスムシとはハチミツガと呼ばれる蛾の幼虫であり、もちろん自然界のどこにでもいる蛾。

仮に木のウドの中に巣をつくっているニホンミツバチたちがこのスムシに毎回被害にあっていれば

とっくにニホンミツバチは絶滅しているはずです。

ということは、何かしら防ぐ方法があるに違いない。

自然木にできた空洞の中・・・

養蜂用の巣箱・・・

何か相違点はないだろうか・・・・?

底・・・

平坦な底なんてウドのなかには存在しない!!

まして、ニホンミツバチたちがすぐにスムシがすぐに登ってくるような狭いウドのなかには

巣はつくらないだろう・・・

底をなくしてみよう!

・・・とこんな具合でした(笑

このアオヤギ式巣箱で今年もスムシの被害にあった箱は

0です。

今年もたくさんのハチミツを収穫することができました。

おそらくスムシ防除率は99パーセントに近いのではないでしょうか?

これはぜひ全国のニホンミツバチユーザー様にも試していただき、

元気なニホンミツバチの群れをどんどん育ててもらい、

ニホンミツバチの絶滅を防いでくださいヽ( ゚Д゚)ノ!!


構造におきましての疑問等ありましたら、可能な限りお答えいたしますので

メールフォームにてお気軽にお問い合わせくださいね。


それではこの記事の締といたしまして最後に一句読ませてもらいます。


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溜まるなら

  無くしてしまえ

         箱の底

        

                    ハニー工房オーナー 青柳秀明