ハニー工房

福岡県の山奥、水や自然の美しい石釜で活動している週末養蜂家のサイトです。ニホンミツバチ、セイヨウミツバチに関する様々な知識の公開、また自家製の純粋ハチミツの販売も行っております。どうぞお気軽に足を運びください。


逃避

貯蔵したハチミツを放棄!?

そうそう、今年に入ってから一つ理解しがたい”事”が起こりました。

今年2月末くらいの出来事だったと思います。

いつものように巣箱の点検をしていると蜂の気配のない巣箱が。

(なんだ、逃避か。ん、待てよ?この群れは確か・・・勢いも良く越冬するための蜜をたくさん蓄えていたはず。あ~、逃げるとわかっていれば採蜜しておくべきだった・・・)

巣箱は4段。

本業(オールドカーショップ)の傍ら、何十もの巣箱を管理しているので時々管理に手が回らない

事があるので、仕方がないといえば仕方がないです。



(どれどれ・・・中の様子は・・・?)


はい。


蜂は1匹もいません。

ニホンミツバチ養蜂をされているオーナーさん方はこの虚しさみたいなのがわかるかと思いますw

くよくよしていても始まらないので、とりあえず巣箱の中を掃除して再利用します。

そう思って巣箱を持ち上げた時でした。


ズシッ


えっ?

そうです。

巣の中にはたっぷりの天然ハチミツが。

(7ℓ相当・・・どういうことだ???)

本来、ニホンミツバチが巣から逃避する際は貯蔵した蜜をすべて空っぽにしてから

出ていくのが基本です。

この場合だと、群れは自分たちが貯蔵したハチミツに全く手をつけずにまだ冬の厳しい中

花の蜜も花粉も見込めない荒野へ巣立っていったことになります。

そしてこの巣箱に限らず同じ現象がもう1箱。

2箱で15ℓ分のハチミツが残されていました。

(長年続けていればこういうこともあるか・・・)

その時はそう思うしかなかったのですが、後にこの出来事が確信に変わります。


zakan


この石釜には自然が豊富なため春の季節には山菜取りに人がやってきます。

4月のある日。

私がマキ割りをしていたら、一人の男性の方が下から上がってこられていました。

この方も山菜取りにこられたみたいで、私の工房にある巣箱に気が付いて話しかけてこられたそうです。

会話をしたところ、偶然にも近くでニホンミツバチを趣味で飼育しているみたいでこうおっしゃられました。


「今年に入って3箱も逃げてね…けれど不思議なことにハチミツはたっぷり残っているの」


!?

更に詳しくお話を伺ったところ逃げた時期も私の群れと同じ時期。

どうやら「こんなこともあるさ」ではなく、このようなある意味特殊なパターンで逃避したことには何か理由があると考えてしまいます。

しかし、今となっては調べようがなくほかの群れは元気に飛び回っているし、なにも変わったことはありません。

いったい何が原因なのでしょうか?

蜜をたっぷり残すというところが引っ掛かります。(うれしいような、うれしくないような・・・)


他にもニホンミツバチには原因不明の異常行動と呼べることがあります。

『蜂児捨て』

何かもそうですよね。

科学的にも解明できていないところがニホンミツバチにはあるんですよ。
(セイヨウミツバチは科学的に研究されつくしているので家畜化が成功しています)

けれどそんなところが多くのユーザーを虜にする理由だったりするんですかねw



うーむ。

しいて思い当たると言えば、今年の冬が暖冬だったことくらいかな??

もしこの記事をご覧になられた方で、「私のところも!」て方はコメントくださいね!


それでは👋




逃避行ラッシュ今期まとめ




(先日も逃避行群が来ました!その時の様子です↑)

猛暑が和らぎ、風の中に秋風がまじり少しはすごしやすくなってきました。

今期の逃避行群を私なりに結論付けますと・・・

原因はやっぱり異常なぐらいの気温の上昇がニホンミツバチたちに逃避を促したのだと思います。

巣箱内の温度が自分達が羽で風を送り下げられる限界を感じたら他の安住の地を求めて群れごと逃げるのです。

しかし、ここで不思議な点がいくつかあります。

以前私が計画的逃避(幼虫の孵化をまって巣のハチミツをすべてもっていく)と、そうでないただの逃避(幼虫、ハチミツをのこしたまま)記事に上げましたが、

今年の夏はそれら二種類の逃避であっちこっちハチさんたちに振り回されたのですが結果的に一度逃げてから、その後しばらくして(さほど期間をあけないで、その日もしくは2、3日)元の巣に戻ってくるというパターンが意外と多かったのです。

『あっ、あそこに逃げてる!捕まえなきゃ!』

と捕獲し新しい住処を(巣箱)を与えても、その次の日は逃げてきた元の巣箱に戻ってるwww


・・・てな感じに(^^;)

スナップショット_002


私の憶測ではありますがニホンミツバチは団体で

涼みに出かける(笑)。

かも知れないということです。

ですから逃げたと思いすぐに巣を崩しハチミツを採る(ハチミツが残ってたら)のは避けたほうがいいかもしれません。

しかし、そのままミツバチの帰りを待ってそのまま放置しすぎて群れが帰らないと、スムシによりハチミツも取れなくなってしまいます(スムシの糞、死骸、抜け殻が混ざる為)。

う~む。

むずかしいところですねぇ・・・・

今回の記事、『まとめ』と題しているので簡単にまとめておきます。

①逃避には計画的逃避と不計画的逃避が存在する。

②ニホンミツバチとたくさん飼育している地域ではおのずと分封群、逃避群が集まって来る。

③気温35℃を超えるとニホンミツバチの異常行動が頻発する。

④群れの規模で涼みに出かける(笑)。

ハニー工房のハチミツは天下一品。

今期のシリーズ化してた逃避行ラッシュは一応完結・・・してくれるといいんですが^^;

本当に今年は彼女らに振り回された夏でしたw

それではノノ

逃避行ラッシュ2

その①

この暑さで彼女らの逃避行ラッシュは止まりません!

私のお盆休みはまさに

逃避群との戦い

でした・・・(;ω;)



こちらは同じ敷地内での巣箱から巣箱への逃避です。

それこそ50メートルほどしか離れていない空の巣箱に移ろうとしています。

ただ問題なのは

群れが完全に2つに割れてしまっていること。

これは計画的逃避みたいでハチミツ、幼虫は空にして逃げているのですが

元の巣箱にも結構な群れがいて、移った先の巣箱には女王がいる。

さて、あなた方はどちらを選ぶのですか?wwwwΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

096

移動先の巣箱で上写真のようにハチマイッター(女王を逃がさないようにする柵)をつけよう

とも思ったのですがこの先何がおきるか予想ができなかったためそのまま自然に任せることにしました。(お願い逃げないで!)

その②

下の動画もこの盆休み期間で逃げた群れですが

なんと逃げたところが5~6メートル上のハゼの木の枝・・・Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ

しかも元の巣はその木の真下(どうしてwww)

夕方に逃げている群れを発見し朝になっていれば捕まえようと思って一晩中様子を観察していたのですが

朝までじっとしていました(;´Д`)/

こうなればどうしても捕まえてもとの巣箱に納めなければ・・・

というかどうせならもっと遠くに逃げてちょうだいwww(その方が諦めがつきます!)

ではご覧ください



うぅ・・・

これからまだまだ暑い日は続きます。

何があるのか不安と好奇心が交互にわたしを動かします・・・

寝不足のお盆休み・・・

今日はこれにて・・・zzzz  ネムー ( ´ρ`)。o ○

逃避行ラッシュ

福岡県最高気温36℃・・・

その結果、ここ3日間とても残念なことに

なんと

IMG00385


だいじな分封群を5~6箱失いました。

ズバリ、逃避です!

そして今回立て続けにおきている逃避は普通の逃避とは違います。

私もこんなことははじめてなのですが、普通ミツバチたちは逃避をする際あらかじめ巣に蓄えておい

たハチミツをすべて体内に取り入れ、また幼虫の子供たちがふ化すると同時にいっせいに逃

避を行います。

そうですね、計画的逃避とでもいいましょうか?自分たちのリスクを最小限に減らして女王とともに

次の住処へ逃げる・・・ミツバチたちはとても賢いのです。

が、しかし。

今回の逃避はその常識が通じない逃げかたで、なんと蓄えておいたハチミツもまだふ化しきれない幼

虫も捨てて、そう遠くない近場に逃避するという事が3日間で立て続けにおきています。

(これをまた分封群がやってきた!と喜んでいたのですが良く調べてみると私が所有してた巣箱の中の群れが
逃げたものでしたw)
CIMG2635


それともう一つ深刻な問題が高温による巣の落下です。

巣の元であるミツロウが解けてしまいハチミツや幼虫の詰まった重さに耐え切れず

根元から落ちてしまうという現象です。


もちろんこちらも確実に逃避してしまっております。

この異常気象できっとミツバチたちも想定外のことがおきてパニック状態ではないのでしょうか?

今、改めてニホンミツバチの養蜂の難しさを痛感しております(もちろん楽しいですよ!)

これから先は何がおきるのか私も想像できません。

いや~今日は断言させてもらいましょう。

ニホンミツバチにプロフェッショナルはいない!

※他にもこんな変わった出来事が続いている、みんさんのところのニホンミツバチはどうですか?たくさんの情報をメールやコメント等で教えていただけると嬉しいです。全国の養蜂家の皆様、この困難に立ち向かいともにがんばっていきましょう!!!



↑落ちた巣です(涙)
いらっしゃいませ

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