ハニー工房

福岡県の山奥、水や自然の美しい石釜で活動している週末養蜂家のサイトです。ニホンミツバチ、セイヨウミツバチに関する様々な知識の公開、また自家製の純粋ハチミツの販売も行っております。どうぞお気軽に足を運びください。


セイヨウミツバチ

奇襲!

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このハゼの木に小さくなって固まっているニホンミツバチの群れ

実はこれ・・・分封群ではありません。

では何か?

振り返ること数日前、何気に私が玄関から朝外に出たときでした。

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おおおおおおおおおおお!?

(こ、これは分封群か!?だとしたらすぐに捕獲だ!!!よっしゃ!)

その群れは何処に行くかと思いきや、先日逃げ出してしまったニホンミツバチの重箱へ・・・

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ご覧の有様です・・・(^ω^;)

実はこれ、先ほども述べましたがニホンミツバチの蜜を横取りに来たセイヨウミツバチによって逃避を余儀なく

され追われたニホンミツバチの巣に居着いたセイヨウミツバチが残りの仲間を引き連れて来て、巣箱を

一斉に占拠してしまったのです。

(下の写真は奇襲にあっている様子)

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ニホンミツバチよりも黄色くて一回り大きいのがお分かりでしょうか?

世間一般の人が『ミツバチ』と想像すると黄色と黒のツートンカラーを想像すると思いますが

それは実はニホンのミツバチではなく、セイヨウミツバチなのです。

とすれば、もしかすると私たちが愛してやまない某あの有名キャラも・・・

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セイヨウミツバチなのかもしれませんね(笑)

話が若干それたようですがw

冒頭の写真のニホンミツバチの群れは奇襲に合い逃避を余儀なくされた女王が

大勢の働き蜂をつれて逃げてしまったあと、この間外に働きに行っていてもどってきたら巣が

セイヨウミツバチに占領されていて途方にくれた者たちが数にしておおよそ200~300匹で巣に帰る

ことができず近くの木々に固まって止まっている様子です。

もちろんこの群れには女王蜂も存在しません。

こういった著しく小さな群れは次第に消滅してしまいます。

同じミツバチ同士できれば争って欲しくないのですが、こういったことも長くミツバチと接していると

珍しいことではありませんし、人間の力ではどうすることもできません。

これも自然の摂理か・・・

次はいったい何が起きるんだろう?なんて事を思いながら生物の厳しさも感じさせられた出来事でした。

石釜養蜂家の探求はまだまだ続きます(^ω^)

ニホンミツバチとは


ミツバチ比較



ニホンミツバチは西洋ミツバチよりもひと回り小さく、体色は少し黒い印象を受ける日本在来種のミツバチです。

性質は温厚で、病気や寒さ、外敵にも強いとされていますが、環境の悪化や大きな変化、激しい外敵の来襲(スズメバチやスムシなど)に対して「逃去」という対抗手段をとることがあり、その点で養蜂、飼育が難しいといわれています。

本来もってる強さの反面、神経質な一面ももっているというころですね。

「逃去」とは文字通り、住み慣れていた巣箱に幼虫や貯蜜(逃げる前はほとんど蜜を吸っていきます^^;)を残して群全体で障害回避のために新たな『安住の地』をもとめて逃げ去ってしまうことです!

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また、蜜源・花粉源植物が西洋ミツバチと比べ多種多様で、その蜜は深く、複雑な味わいですが、一群あたりの蜂数が西洋ミツバチより少なく採餌圏も狭いということもあり、量的な生産性が低く趣味的な零細養蜂での飼育が主流となっています。

はちみ~1



近年は、日本在来種とういうことで日本の在来植物との共生進化の観点から、また病気やダニなどにも強いということなどから、その存在がクローズアップされ、日本みつばちの養蜂家も増えつつあります。

私もその一員です(^0^)/

ff



完全に家畜化された西洋ミツバチとは異り、日本みつばちは、その生態研究や養蜂技術も未だ発展途上の興味の尽きない野生ミツバチといえます。

私も日々の様々な発見に驚かされることがおおいです。


いらっしゃいませ

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